ボトックス注入の成長過程
このボツリナム・トキシン(ボトックス注入)は1989年に、
頭痛、腋臭の治療など様々な医学治療の用途で米国食品医薬品局によって使用が認可されていました。しかし2002年4月までは同局がに正式にシワ取りの薬品として認可しなかったため、
ボトックス注入は既に多くの医師達によってシワ取りの用途で使われていたものの、ボトックス注入の製造元、アラガン社はその美容効用を宣伝することはできませんでした。
でも例え宣伝は出来なくても、「その毒物が顔の筋肉を弱らせることにより、手術無しでフェイスリフト(シワ取りの整形手術)の効果がある」というボトックス注入は、口コミでセレブリティやハイソサエティ・ピープルの間に広がり、やがてボトックス注入は多くのメディアからの注目を集めるようになった。そして食品医薬品局が認可した時点では既に多くの人々がボトックス注入の美容効果を周知の事実として受け止めている状態であった。
でもボトックス注入の認可が下りたことでアラガン社は遂にボトックスのシワ取り効果を広く広告することが出来るようになったため、同社は2002年内だけで既に60億円を投じた一大プロモーションを行ない、雑誌広告やTVCMを通じたボトックス注入利用者の拡大を進めている。
2001年の時点で既に医療、美容の用途でボトックスは約372億円を売り上げていることが伝えられているけれど、 2002年度はボトックス注入に関してこのプロモーションによる知名度の拡大と、食品医薬品局の認可により安全性がアピールされたことで、売り上げは約516億円にまで伸びることが見込まれている。
ちなみに現在アメリカでのボトックス注射の1回のお値段は、現在400~500ドル。効果を維持するには年3~4回、すなわち3ヶ月~4ヶ月おきに注射を受ける必要がある。